次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。
社会問題となっている入札談合に関し、談合を行った企業2社(企業X,企業Y) が、捜査当局の取り調べに対し、自白するか、自白せず黙秘するかの選択を迫られているとする。それぞれの行動を取ったときの、各企業の利得行列は下表のように表され、各パラメーターは所与の利得の大きさを示し、数値が高いほど効用が高いとする。たとえば、( b, c )は企業Xの利得がbの水準であり、企業Yの利得が cの水準である。
企業Y | |||
黙秘 (協調) |
自白 (非協調) |
||
企業X | 黙秘 (協調) |
( a, a ) | ( c, b ) |
自白 (非協調) |
( b, c ) | ( d, d ) |
(設問1)
いわゆる囚人のジレンマが発生している場合、次の文章中の空欄A~Dに入る最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。
囚人のジレンマは、 の利益の最大化が、
の最適な選択とはならない状況である。どちらの企業にとっても、他社の行動にかかわらず、自白を選択する方が
である。したがって、共に自白を選択することが
である。
〔解答群〕
- A:個々 B:全体 C:支配戦略 D: ナッシュ均衡
- A:個々 B:全体 C:ナッシュ均衡 D:支配戦略
- A:全体 B:個々 C:ナッシュ均衡 D:非支配戦略
- A:全体 B:個々 C:非支配戦略 D:ナッシュ均衡
答え
ア
(設問2)
囚人のジレンマが発生している場合の、各パラメーターの大小関係に関して、最も適切なものはどれか。
ア a > b > c > d
イ a > b > d > c
ウ b > a > c > d
エ b > a > d > c
オ c > a > d > b
答え
エ
(設問3)
同じゲームでも無限回の繰り返しゲームになると、協調解が均衡解として成立することが知られている。この理論を表す最も適切なものはどれか。
ア 戦略的補完性
イ パレート最適
ウ フォーク定理
エ ベイジアン・ナッシュ均衡
オ ミニマックス原理
答え
ウ